ホイチョイハイカーとロングトレイル(仮) VOL.2




 サラリーマンハイカーのワタナベさん(以下ナベさん)企画のホイチョイみちのくハイカー日記の続編。ナベさんは栃木の低山に詳しく、週末には車・電車・バスを駆使し、各地を歩き回っているハイカーだ。忙しい仕事と家族サービスをこなしながら、限られた時間の中で山に入っている。そんなナベさんと瓦奇岳のYouTube(これも実はあるんだよ)の編集もしてくれているメタルと古賀志山とゲームが大好きで、瓦奇岳の店頭限定で販売しているZINE ”楽人”の作者、麦ちゃんコンビによるセクションハイク記録。これからみちのく潮風トレイルを歩く方や、いつか歩いてみたい方、すでにスルーされた方のなにかになれば最高です! ( ※ちなみにホイチョイの意味はいまだによくわからないのだがそんなに気にしなくてOKとのことなのでそっとしておこう)

文と写真: ワタナベ (amd764)
構成: shiro kojima (kawarakidake)

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あぁ悪い癖で放置して1年経ってしまった、、、
それでは約1年前のホイチョイハイク話にお付き合い下さい

今回は瓦奇クルーの麦サンもMCTを歩き始めたらしく軽めのノリでお誘い頂き快諾
今回は名取から石巻へ北上するプラン
マップNo,9 82kmの工程
 
ワタナベ、前回から1年経っちゃったし
そろそろ再開したかったので渡船が始まる4月で計画
前回は不安もあって
スピードハイクっぽくなってあまり楽しめなかったので麦サンと相談して
今回は4泊5日、1日20km位を目安にのんびり歩く事に。
 
4泊5日、色々不安ではあるが今回は麦サン居るし、とりあえず行っちゃえばなんとかなるだろう。でも帰ってきたら、窓際の机が無くなってたらどうしよ。うわわわ
 
今回は多賀城とか塩釜とか街中歩きが多いし
何よりちょうどいい所に寝れそうな場所が見つからず難儀
麦サンから無理に野営に拘らずルート上のビジホでもいんじゃね?って話しもあったので
お金で解決作戦とした。
 
そうと決まったら
仕事はさておき、お家の方が大変だから
嫁さんにMCTプレゼンをしつつ
草むしりとか洗濯畳んだり
ご機嫌取りに勤しもう
 
そんなこんなでワタナベのMCT再開(with麦サン)

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[1日目]

6時頃、麦ハウスへ向かい小雨のぱらつく栃木を出発
今回は車で宮城県名取市迄向かう為、朝の通勤ギュウギュウ電車に乗らなくて済むのだ
 
3時間弱で名取市到着
予約した駐車場が見つからずウロウロ
やっとこ見つけて名取駅へテクテク

あー来た来た知ってるよこの景色
ワタナベ名取に戻りました。
小雨ぱらつく栃木とは違い雲の隙間から除く青空ほどよく暖かくて良い気候、ハーパンでも良かったかな
(後々分かるんだけどハーパンだったらワタシシンデタネ)
 
バス停でマダムの談笑に小耳をたてながらバスを待って待って待ちまくる。
 
バスに揺られながら11時頃にサイクルスポーツセンターに向かう
ここで麦サンがスタンプ押して近くのトレイルセンターへ
前回お会い出来なかった板谷センター長に会えてテンションブチ上がり
ぐりふらサン (@green_flash2019) に紹介して貰った柳田サンと話したり
館内ウロウロしたり
チェキ撮ったり
ラジバンダリ(どこ行った)


結局、12時頃まで滞在


気になってたMCTのキャップ
聞いてみたら今日から発売って事なのて即買いして出発!
 



前回買いそびれたクラフトビールを近くのブルワリーでゲット
歩き出し5分もせず飲み歩きが始まる


お酒の力か?
トレイルセンターでブチ上がったテンションなのか?歩き出しは好調
13時30分頃スタンプ場所の冒険広場で小休憩して歩く歩く、、、
でもね、なんといいますか
景色が変わらないんですよ。
 


前も見ても後ろをみても同じ景色
貞山運河?無限舗装路に飽きて来た
でも歩くしか無いので2人して黙々と歩く



次のスタンプ場所の海岸公園センターハウスに到着
職員の方と色々とお話ししていると
MCT感がでてちょっと嬉しい。
お酒で少し顔赤くてスイマセン
 


この辺で雲行き怪しくなる
予報通りだ
4時間位歩いたのか、貞山運河の終わりが見えた。もうちょっと歩けば多賀城市だ


多賀城市に渡る橋で警ら中のパトカーに遭遇するもスルーされる(いや、それでいいんだけどさ)
平日だけど街に溶け込んだシニアハイカー、怪しさなんて微塵もないのだ。
 
一気に工業団地、街に入る
皆さん仕事をしているではないか
信号待ちのドライバーからの視線が若干気になるが、黙々と歩く歩く
 


そんなこんなで
予定通り17時に多賀城市内のホテルにチェックイン。



麦サンと一緒のツインルーム
大浴場もあるし
いやーほんと快適
テレビが時代劇とローカル多めだけど
少しゆっくりして夜の多賀城市へ
牛タンでもと思ったが目の前に餃子の王将
迷わず入店
うーん安定のチェーン店の味
ビールあれば、いや酒飲めればなんでもいいや
 
明日は爆風豪雨で修行の1日になりそうなので早々に就寝

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[2日目]

5時前にホテルの火災報知器(非常放送)が鳴ってメッチャビビる。地震速報かと思ったゼ。クゥー刺激的な目覚ましだぜ。
誤報だそうで一安心。
 
さてさてお外の様子を見てみると、、、、



おぉ予報通り雨が降っている。
すげぇ降ってる。


 
本日最初のスタンプ場所、カマボコ屋サンのオープンが9時30分なのでそれまでホテルでゴロゴロ
あぁ眠い
 
雨は酷くなってきているが街だし
とりあえず傘で何とかなるかと思い
歩き出すも開始5分でガード下に避難。


既に靴はびしょびしょ
朝から心ポッキリだが、暴風雨の中かまぼこ寄ってスタンプ押してお土産を自宅へ送る。
中継ぎのお土産を送って奥様のご機嫌を伺う作戦だ(ココ前回の反省点)

お店を出る時
お姉さん小走りでこっちに来た。
頑張って下さいと言われてかまぼこ貰う
オジサンときめく
ドキがムネムネだ
 


1時間程、街中を歩いて
多賀城駅内の観光案内所でスタンプ
しかし、雨より風が強くてシンドイ
ポンチョの麦サンはズボンも逝ったようだ。南無〜
 


道中今回初めてのMCT道標を見つける
なんでもないいきなり曲がり角にあった。
設置基準が気になる。


お昼前、博物館の隅っこで休憩
お姉さんのカマボコを食す。美味しい
しかし風が冷たくて足先と手が死にそう。ハーパンじゃなくて良かった。
麦サンも同様足に冷えが来ているそうだ。

 
飯休憩にするか?
グーグルマップとにらめっこ
麦サンはどうやらホムセンを探しているようだ
そしたらなんと目の前にDCMがあった
 
麦サン急いでレインパンツとホッカイロを装備
日本版Frogg Toggsだな
レジのおばちゃんに
さっそく装備していくかい?と言われ
 
→はい
 いいえ
 
そんなこんなでトイレで装備
こうかはばつぐんだ
 


気を取り直してテクテク再開
多賀城駅を抜けて案内所のオジサンからスタンプ情報ゲット。


雨は相変わらず気を取り直して進む進む
多賀城跡工事中で入れねぇじゃん
通れないよおじさん
 
花散らしの雨、、、
いや横殴りの雨に逆らいながらスタンプゲットとにかく風が強くてなかなかしんどい
レインパンツにすりゃ良かった。
 
加瀬沼を通るも道が川になってる
唯一濡れて無かった足の裏も濡れた。
オーバーキルだよ。


気を取り直すは諦めてぐんぐんガンガン歩く


13時30分塩竈神社到着
ズドーンって感じの階段でゼーハーする
うーん。なかなか立派な境内だ

雨降ってて人も少なくて静かだし
桜も綺麗でゆっくりしたかったけど
寒いし早々に退散
 
そんなこんなで気がつけば塩竈市内
皆んな大好きイオン発見
店舗内ウロウロ蕎麦屋へイン
天盛り蕎麦と瓶ビールを堪能
ビールおかわりしちゃった
ちょっとゆっくりしすぎてしまった。
 
外に出ると雨も止んで空が明るくなってきた
マリンゲートを経由してゲストハウスみなとさんへチェックイン

靴乾かしたりオーナーのユウスケさんにお勧めのお店聞いたりして早々に夜の街へ
 
なんか昔の飲み屋街みたいでとても良い
お勧めのお店が2件お休み&満席
でプランBの台湾料理屋へ

その店はスナック街の中
入ったら出られなそうな店構えに少しビビる

しかし、ココが楽園だった
ハーイオツカレサマ
とりあえずのビールが出てくるのが早い早い 

某居酒屋とは真逆のホスピタリティ
是非見習って欲しいぐらいだよ。
気がつけば出勤前のスナックのママも合流
常連の文句を聞きながら呑み食い
 
えー栃木から来たのー
なんで歩いてるのー
意味わかんねー
とにかく盛り上がる
 
帰る頃、常連客のママは言った
ロングトレイルとパチンコは同じだ、、、と
なるほど
うん。よくわからないな
まぁ楽しいからいいや
食べ物も美味しくて
消費カロリーより摂取カロリーが上回る。
うーむ腹一杯
 
あと1年で店を閉めるそうなので
あと1回は行っておきたい店だ。
その後ゲストハウスに戻り23時頃まで麦ギターを聴いたりしゃべった。
いやー遅くなっちゃった。


寝る前に外に出ると素晴らしい夜景
激雨スタートの一日だった 


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[3日目]

6時に起床
天気も良い太陽が眩しい
しかし風が非常に冷たい
 
今日が今回のメインルート
浦戸諸島巡りだ
渡船で島々を渡り野蒜迄向かう
 
ユウスケさんと写真撮ったり
壁にサイン書いたりして
ゲストハウスを出発
島にコンビニは無いから前もって補給
今回はハイボール2本で我慢

出航迄マリンゲートでのんびりして乗船
お仕事関係の方や学生、お年寄りに我々シニアハイカー×2

9時30分に出航
海無し県人ワタナベソワソワする
なんやらかんやら30分位で桂島桟橋着
 
天気も良くて静か
山間部の家々を縫うようにハイクアップ
途中ネコがいたのでネコネコしたかったが
一向に来ない。むしろ麦サンの所に逃げる
麦サンだけ猫と戯れる。
ツマンネ
 
さて、歩くか
ルート上の神社に参拝して椿のトンネルを歩いて行く。今回初めての山道だ。

木々の合間から松島の島々が見えて中々気持ちい
道中、観光者向けの休憩施設
桂島ステイステーションとやらに寄ってみると、非番の船長さんに遭遇
(船長は4人いて、その時空いている人が渡船してくれる)
手土産貰ったり、一緒に写真撮ったりはしゃぐオジサン達
意外な所で船長スタンプゲット
 
よくよく話聞いたら
桂島桟橋に着いたとき、俺のMCTの帽子で気がついてたみたい
まぁハイカーの雰囲気出ちゃってるからしゃーないね
 
昼頃、連絡船に連絡して野乃島上陸
危うくスタンプ押し忘れる所だった
流石麦サンいつも冷静だ
 
コースは凄く良い
距離は短いけど静かで花も咲いてて
テクテク日和、本当はゴロゴロしたいくらい。でもあっちゅーまに桟橋着。
お迎えの電話して渡船待ち。
っても渡船もすぐ来て真向かいの寒風沢島桟橋へ

東松島への渡船予約迄少し時間あったからぬるくなったハイボール開けながら近くの日和山展望台へ
 
でも着いてすぐ、船長から到着の連絡
急いで桟橋に戻る。走ると酒が回る。安上がりなオジサンだ。
寒風沢から宮戸へは普通に行けば10分かからない距離だが浦戸の周辺を案内してもらいながら1時間位ぐるぐると松島を回る。いやー楽しいんだけど風が冷たくて寒い寒い。震災の話とか松島、海苔、牡蠣の養殖とかめちゃんこ丁寧に教えて頂きました。
船長スタンプが領収書押印スタイルでスタンプブックには押してもらえなかったのが心残り

 
気がつけば宮戸に到着
桟橋近くのホテルで刺身定食を頂く
今回初めての魚介
安くて量も多く美味しい
ご飯おかわりすれば良かった
 
14時も過ぎて
そろそろ今夜の寝床を決めたい所
麦サンと相談して、MCTサポーターの
キボッチャとやらに予約するも
スムーズに話が通らずヤキモキしまくる。
 
時間はあるので
船長オススメ、松島四大観と呼ばれる大高森へ山なんだけど整備されてるし
歩きやすいのでサクサク登って
ホイチョイステップで大高森下山

とりあえず野蒜へ向かう
ここでも延々と海沿いを歩く
東松島イートプラザを経由(道間違い)してキボッチャにチェックイン
 

今日はテント泊
買い出ししてシェルターで寝飲み
 
気がつけば寝落ち
急いで風呂入って着替えて飲み直す。
明け方、少し冷えたが中々快適だった。

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[4日目]
 
翌朝、インティライミ風店員さんにスタンプ貰うのにえらく苦労した。麦わら帽子に不信感を募らせる。
 
少しのんびりして
次のスタンプ目指して出発。
アグリードなるせでスタンプゲット
ココでもお姉さんのニコニコ
オジサン危うく勘違いする所だった。
 
国道沿いに歩いて成瀬大橋を渡る
農道まっすぐ抜けて矢本の海岸手前で休憩
いやーこの辺も景色に変化がなくて飽きる。

海が見えない海岸沿いの専用歩道に入る
ここもずーっと直線


ただ、この専用歩道は松島基地に面しているので丁度T-4の着陸の瞬間が見れてテンション上がる。
今度はF-2の離陸を見てはしゃぐ。

ちょっとのんびりし過ぎてしまったので早めのテクテク、パークゴルフ場と大曲市民センターでスタンプお土産と地元案内地図もらい。通り道のB級グルメ店へ向かう

ここの焼きそばホント美味しかった。
生ビールも美味い。いつ飲んでも美味い 


後は石巻市迄幹線道路を歩くだけ
16時頃まで歩いて蛇田駅で今日は終わり


陸前小野駅迄戻って駅前の癖強ホテル泊

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[5日目 最終日]

とりあえず昨日の終点蛇田駅迄向かう
蛇田駅からトレイルに戻ってスタート
川沿いの歩道を歩く歩く
 
ここで事件
ん?前方にハイカーっぽいのが居る
少し早歩きで距離を縮める
どうやら山道のthreeっぽいな
うわーハイカーだ
本当に歩いてる人っているんだ!
初めて会った。
しかも歩きながら色々お話ししたら共通のお知り合いがいてビックリ。

石巻駅までご一緒して解散しました。
マルさん @malhike_photo ありがとうございました
昼頃の電車で名取に戻って今回の旅は終わり



帰りにトレイルセンターに寄ったら
板谷サンも柳田サンだけじゃ無く
ゲストハウスみなと丸のユウスケサンも居て
またテンション上がっちゃった。
トレイルセンターはホント最高。
皆んなとりあえず行くといいと思います
 
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さて、総括だ
服装は
OMMのコアT、山道のULシャツ、DW5ポケで通せた。季節にもよるが連泊になるならレインパンツはあった方が良い。
 
ザックはHMGのアンバウンド
ちょっと大き過ぎたかな
でもDCFは雨でも安心
 
寝床問題は
読んで頂いた通りホテル泊が多かったので
金はかかるがとても快適
雨にやられてもリカバリー出来るのが良い
充電も出来るし
毎日パッキングし直せるのも良き。
キャンプ場あるならテント連泊でも良いけど
4泊5日とかだと間にホテルは入れたほうが無理せずトレイルを楽しめる。
 
正直、2泊3日辺りが
楽しめそうな気がする。
次回は秋口に行ければ良いかなと思います。
 
最後迄お読み下さいましてありがとうございました。何処かでお会いしましたら情報交換なんぞ出来れば幸いで御座います。